2024/08/05 16:00
31年ぶりの北海道サイクリング11日間、思い出に残った出来事ベスト10には入りきらないほどエピソードが沢山あるので、番外編としてご紹介。
これぞ北海道!な、サドルの上からの景色たち。
無人駅
まずは、無人駅。利用者減少によってどんどん廃線、廃駅が行われているJR北海道。ここは苫小牧から東に延びる日高線の「浜厚真駅(はまあつべつ)」今は隣の「鵜川駅(うかわ)」までの約30.5キロの折り返しですが、襟裳岬の手前の「様似駅(さまに)」まで続いていました。しかし鵡川駅以東は、2015年1月に発生した高波で線路が被災して運休となり、以降復旧することなく2021年4月1日に鉄道事業が廃止されました。2023年時点で「本線」を名乗るJR線としては留萌本線に次いで2番目に短い路線です。この日宿泊した民宿のオーナーさんによると、残りの区間も怪しいそうです。
たまたま線路沿いの道を走っていたら、ママチャリで駅に入っていく方が。仕事で苫小牧まで利用しているそうです。
宗谷本線の音威子府駅の一つ南側の、「咲来駅(さっくる)」です。この日は音威子府駅で宿泊予定でしたが、予定より早かったので、手間で見つけた駅の案内板につられて寄ってみました。すぐ手前にライダースハウスが1件。10件かそこらの集落がありますが、ひと気が全くありません。宗谷本線も廃線が危ぶまれて、地元の方たちがなんとか残そうと尽力しているそうです。この駅なんて、すぐに廃駅になってもおかしくなさそうですが、音威子府駅が共同管理して、残っているみたいです。駅舎の中には旅人が記入するノートがありました。
馬
北海道で「もんべつ」といいうと、「紋別」のほうが有名かもしれませんが、こちらは苫小牧の東の「門別」。門別競馬場があるため、周りには美しいサラブレット達の牧場が沢山。ここのお馬さん達は道路から一番近づけました。
狩勝(かりかつ)峠
清水町から新得町を通り、南富良野市に向かう狩勝峠(かりかつ)。日勝峠(にっしょう)と同じくドライブインは閉店していましたが、トイレは利用できました。2,000m近い山々を望むことができます。
ジェットコースターの道
富良野、美瑛というとなんとなく北海道の中でもミーハーな印象が(私は)ありますが、美瑛のジェットコースターの道。丘の上を一直線に伸びる道。勾配は3~4%とそれほどでもありません。ロール
北海道といえばこのロール。正式名称を調べる前は、トイレットペーパーとか、ミルキーとか、コロンとか勝手に読んでいましたが、2種類あるんですね。麦稈(ばっかん)ロールと牧草ロール。麦稈ロールはラップされていないロールで、牛の寝床になります。ラップされているのは牧草ロールといって、発酵させて、牛や馬達のえさ(サイレージ)になるそうです。注目はラップの色です。白、黒、白黒ミックスが主流で、稚内から輪行中の車窓からチェレステというのもありました。ネットで見ると、ブルーやピンクもあるそうです。昔はレンガ造りの筒形の飼料貯蔵蔵「サイロ」に入れていたそうですが、ロールという技術が確立されてからは、こちらが主流になったそうです。牧草ロールで転がしておくほうが、サイロよりコストが低く、運用も便利なんだそうです。これは白黒ロール。
ヤンマーとか、海外の農機具メーカーの店舗には、ロールを作る機械が展示されていました。ときどきこのアメンボみたいな機械をけん引するトラクターも、道路を走っていました。
灯油タンク
北海道の住居に欠かせないのが、暖房。灯油です。こちらだと18Lのポリタンをもってガソリンスタンドで給油したり、トラックで売りに来てくれるのですが、そんな量ではここでは足りません。ほぼすべてのお宅には、こんな灯油タンクが設置されています。エンボスデザインや色に種類があります。このデザインが一番多かったように思います。古いお宅だと、ドラム缶でした。これ、290Lはいるそうですから、18Lのポリタン28杯分ですね。足が長いのは、雪が積もっても大丈夫なようにです。