2024/08/03 16:11
31年ぶりの北海道サイクリング11日間、思い出に残った出来事ベスト10をご紹介します。※演出上ランキング形式にしておりますが、どれも大切な思い出なのは間違いありません。
第10位 新日本海フェリー
関西から北海道に行く手段は、5つ。
1 飛行機輪行(新千歳等)
2 車で自転車を運ぶ
3 北海道まで自走
4 JRで輪行(新幹線なら新函館まで 2030年には札幌まで延伸予定)
5 新日本海フェリー
今回は日程に余裕があったのと、31年ぶりにも乗ってみたかったので、フェリー一択。関西からだと、「敦賀~苫小牧」「小樽~舞鶴」と2つの航路があります。苫小牧スタートの小樽ゴール(またはその逆)が取れるので、北海道で往復ルートにしないで行けるというのが最大のメリットです。運賃は時期により4段階(ABCD)で、今回は往復Bの時期。部屋により5種類ほど。1ランク優雅に、往復ツーリストSという個室を選択しました。その下がツーリストAという二段ベットの相部屋で、片道約7,000円の差が出ます。昔ながらの雑魚寝の部屋は、船が代替わりしているので、長距離フェリーではほぼないかと思います。
自転車は輪行してもしなくても同じ値段なので、原型というそのまま乗船。トラックや車、オートバイと同じく車両甲板という部屋で、航行中は入れません。
31年前は30時間の船旅でしたが、新造船になってスピードアップ。21時間に短縮されています。約28ノットの高速フェリーなので、時速にすると約50キロ程度です。ちなみに淡路島にわたるジェノバは最大24ノットです。
船内では、映画の上映が2回、通常レストランと、高級レストラン(要予約)、カフェ、売店、お酒やカップヌードルの自動販売機、お風呂、ゲームコーナー、スポーツルーム、デッキ、キッズルーム、窓際のソファやチェアーで、のんびりとした時間を過ごします。スマホの電波は届きませんが、船によってはWifiがあります。ただし電波が弱いので、船内用の無料漫画のサイトのみだったりします。また、能登半島や津軽海峡など、陸地が近づくと、電波が拾えたりします。
夏休み期間中に限り、デッキでバーベキューや、パフォーマーが乗船して、1日1回のショーをしてくれます。パフォーマーは約一か月間、ひたすら往復しているそうです。
クイズラリーもありますね。今回往復共に全問正解者の中から抽選で5名に選ばれて、750円のレトルトカレーをゲットしました。こういうのはね、選ぶ人の気持ちになってコメントを書くのがコツですよ。往路でもらったカレーは、荷物になるのでレストランでライスを頼んで、常温でかけていただきました。
往復する2隻のフェリーは同じ航路を航行しているので、すれ違う時はかなり近くに見ることができます。晴れていると、日本海に沈む夕日を眺めることができます。
第9位 ニッカウィスキーミュージアムの試飲
9日目は稚内から余市までJRで輪行すること約8時間。3時前に余市に到着。この日は走らず、ゲストハウスに泊まるだけ。じゃあ何をするって、余市といえば、ニッカの余市工場と、余市ワインでしょう。自転車を宿に預けて、徒歩でニッカに。
工場見学は無料ですが、3日前までに予約が必要とのこと。この日の長距離輪行は二日前に決めたたため、予約していません。ただ、併設されているニッカミュージアムでも、飲み比べが安くできるという情報だったので、そちらへ。
試飲はすべて15mlなので、シングルの半分。でもブラックニッカが100円とか笑っちゃう値段。提供はすべて氷なしのロックで、氷・水・ソーダはセルフです。つまみはありません。注文したのは、竹鶴・宮城峡・余市の飲み比べセット。お代わりにブラックニッカとフロムザバレル。一応味の違いは分かるということにしておきましょう。朝ドラのマッサンは見ていませんでしたが、ニッカストーリーの展示も。竹鶴さんの努力と根性は、見習わないと。
ここでしか買えない、限定のウィスキーも10種類ほどありましたよ。
第8位 積丹半島のウニ丼
積丹半島といえば、ウニ丼が名物なのですが、今年は不漁だそうで、ウニ丼が10,000円するときもあったとか。二日前の利尻島でも8,000円でしたし。そんなに高いなら食べなくてもいいかって思っていたのですが、ちょうどこのお昼時は、積丹半島のど真ん中。走っても走ってもウニ丼のお店しかありません。googlemapでお店の評価を見ても、どこも評価が高いし、外からメニューを見ても、安くても5~6,000円はします。もうええかって思ってましたが、腹が減っていよいよやばくなってきました。
もうギリギリってところで、「岩太郎商店」というお店を発見。これはもう運命だと、ジャケ買いと思って入店。店員さんが説明してくれるには、ここ10日ほどシケで漁に出れてないから、手持ちのウニがほとんどなく、うに丼は提供できない。けど二日前に知り合いの船が短時間漁に出てくれたのと、ぎりぎりストックのウニがあるから、いつもの1/3の量のウニと、マグロやヒラメの海鮮丼ならいけると。それを注文。はい、盛り付けも美しく、旨いの確定です。
会計の時に店員さんに、私の名前が岩田っていうので、選びましたって伝えると、喜んでいただけました。岩太郎というのはオーナーのおじいさんのお名前で、船の名前も岩太郎だったそうです。店員さん達がかぶっている、「岩」のロゴが刺繍されたニューエラ風キャップも販売していたのですが、ちょっと欲しかった。
第7位 最初の峠、日勝峠
3日目、ようやく本格的な北海道サイクリングのスタートです。ですが予報は半分以上雨。午前中は雲の隙間で行けそうですが、午後には今回最も高い峠「日勝峠」です。もし本格的に降っていたら、午後から輪行というプランBを抱えて出発です。
門別競馬場の周りの牧場の競走馬たちにご挨拶。風谷アイヌ文化博物館もみたいけど、2時間以上はかかるだろうし、雨も迫っているし、外観だけでスルー。日高町で昼食の味噌ラーメンを食べていると、雨が強くなってきました。雨雲レーダーを見ると、ぎりぎり雨雲から逃げられそうな。初日で元気だし、ここでエスケープしちゃうとなんだかなぁって気分になりそうだったので、ここは強硬策で。走り出した時が一番雨脚が強くなってきましたが、30分程で小降りに。日勝峠を登り始めたら、止んできました。途中のつぶれたレストランの看板ヒグマ、でかくてリアルすぎます。
日勝峠は標高1,022m。先日泊まった宿のオーナーによると、あそこは斜度がキツいし、車が多いし、雨が降ったら10度以下だよって脅されていましたが、斜度は4~6%程度。一瞬7%位があった程度。なだらかで広い登り坂。大型も確かに走ってはいますが、路肩は広いし、大阪に比べればッて感じです。気温は20度前後で、ウィンドブレーカーでちょうどいいくらい。展望台は頂上ではなく、清水町側に下った5合目にありました。お土産物屋もトイレも閉まっていましたが、絶景です。下りも最高です。ちょうど足を止めても走れるくらいの斜度で、コーナーも緩め。清水町まで10キロ以上ほぼ下りっぱなしでした。
北海道の峠って、どれも大体こんな感じで、道が広くて斜度がゆるくて、その分距離はだらだらと長めです。荷物を積んでても、思ったほどきつくありません。涼しいし。