2024/08/04 16:00

31年ぶりの北海道サイクリング11日間、思い出に残った出来事ベスト10をご紹介します。
※演出上ランキング形式にしておりますが、どれも大切な思い出なのは間違いありません。

第6位 積丹半島一周

10日目は余市から時計回りに積丹半島一周(シャコイチ)です。余市ワインとして知られるブドウ畑と小さな峠を抜けて、岩内町まで約2時間。ここから海岸線のスタートです。丹後半島や和歌山県南部のような断崖絶壁がありますが、幸い広いトンネルが多く彫られているため、アップダウンはそれほどありません。トンネルの横には古いトンネルも見られ、便利です。トンネルの長さは1kmから2.5kmのものが20個以上あり、広めの歩道が付いているのでサイクリングも安心です。ただし、GPSサイコンではトンネル内の距離が計測されないため、実際の走行距離はGPSデータよりも20kmほど長くなる可能性があります。スピードセンサーを持っておけばよかったと後悔しました。

メインの観光地は神威岬です。カムイという言葉はアイヌ語で「神」を意味し、北海道にはたくさんのカムイと名付けられた地名があります。私の世代では「カムイ伝」、今では「ゴールデンカムイ」やナルトのカカシ先生の必殺技「カムイ」としても知られています。神威岬はおそらく北海道で最も有名な場所でしょう。

出発したときは曇り空でしたが、海岸線に出ると晴れてきました。まさにカムイの力ですね。11時頃に神威岬に到着すると、第1駐車場はほぼ満車。そこから徒歩で約20分かかるとのことでした。遊歩道はほとんどが階段で、幅が狭いところもありますが、SPDシューズで人が少ないところでは小走りで進みました。往復で約40分かかりましたが、絶景を堪能できました。晴れていたのも良かったですね。宗谷岬のような人工物のモニュメントと比べても、神威岬は本当に素晴らしい景色です。そのためか、中国系や韓国系の観光客もたくさん訪れていました。

土産物屋に立ち寄ると、神威岬の灯台の2代目第一等不動レンズが展示されていました。これは1960年に役目を終えた後、大阪のみさき公園に展示されていたもので、2019年に積丹町がその存在を知り、2022年に戻ってきたそうです。閉園したみさき公園から移設されたエピソードに興味深く聞き入りました。



こんなに波で浸蝕されて足元が細くなっているのに、まだ立っている。面白い形をした岩が走っていると次々と現れます。

新しいトンネルの横には、蓋をされた古いトンネルが。



第5位 富良野の豚丼のタレが絶品

4日目の昼食に立ち寄った「山部ドライブイン」さんは、地元のお客さんと親しく会話する元気な店員さんが印象的でした。メニューが豊富で迷いましたが、北海道らしいものであるDX豚丼を注文しました。何がDXかというと、卵がトッピングされているからです。この豚丼、950円。食べてみると、肉が柔らかくて歯ごたえがあり、タレがとても美味しい。まさに私の好みです。肉、タレ、ご飯のバランスもぴったりで、紅ショウガも絶品でした。おいしゅうございました。お会計の際にタレが本当に美味しいと伝えると、「持って帰る?」と冗談で言われました。「本当?」と聞くと、やはり冗談だったようです。

いや、マジで持って帰りたかったくらい、この料理なら他のメニューも間違いなく絶品だろうなと思いました。



第4位 ノシャップ岬の看板の、「ヤ」について

6日目は音威子府駅から稚内までの予定でしたが、稚内駅手前で西に折れて、オロロンラインを通りノシャップ岬を目指します。ノシャップ岬は、根室の納沙布岬に似ていますが、区別しやすくするためにカタカナ表記されているのでしょうか?

道路脇には海岸沿いに昆布が干され、エゾシカがノールックで道を横切る光景も見られます。岬に到着すると、バイカーと外国人観光客のバスが止まっています。直前に定食屋や水族館があったことを覚えながら、ノシャップ岬の看板が立っている場所に来ました。しかし、この広場はなんだか見慣れないと感じましたが、とりあえずライダーの方に写真を撮ってもらいました。

そのライダーは、ここに毎年ツーリングに来ていると言い、宿泊費が高いことに不満を漏らしていました。札幌で素泊まりで18,000円は高いと感じたもようですが、「札幌だから仕方ないかな」とも話していました。この人は40年以上前からバイクで訪れているとのことで、私も31年ぶりに訪れてちょっとした敗北感を感じました。

後で昔の写真の岬の看板を見比べると、一見似ているが実際はかなり違います。昔は柵がなく、看板の枠も違い、「ヤ」が大文字でしたが、今は小文字になっています。背景も昔は海だけでしたが、今は利尻島が写っています。場所が変わったのでしょうか? しかし、水族館や定食屋には明らかに見覚えがあるので、そういうことはないはずです。

ググっても私の昔の写真と同じ看板が見つかりましたが、詳細な説明がないため、どういうことなのか分かりません。詳しい方、教えてください!