2023/04/26 21:25

伊豆を走ってきました。前日入りで、宿泊は熱海駅から自転車で3分ほど、熱海銀座のど真ん中にある「ゲストハウスマルヤ」さん。8年前につぶれていたパチンコ屋さんを改装してオープンしたそうで、いかにもゲストハウスらしい、手作り感のあるアットホームなお宿でした。部屋は木造の手作り上下2段のカプセルルーム。共同キッチンも清潔で、レストランも併設されています。約一か月前に楽天トラベルで予約して、朝食付きで4900円でした。


さて、伊豆半島。どうやらフルで回ると250kmの4000mアップ位になりそうなので、その日に帰って翌日仕事は辛そうです。事前に130km位のコースを作成し、ブライトンのGPSサイコンに落とし込んで、スタート。

7時半にゲストハウスをスタート。前半50キロほどは伊豆半島の東側を走行。なんせ天気がいい。超青空。半そで+アームカバー+ジレでばっちり。コース的には淡路島の西側や、丹後半島なんかの感じ。海岸沿いからアップダウンで山の中、ピークがトンネルで、抜けるとダウンヒル。この繰り返し。途中「ホテルニューアワジ」と同じく、節をつけずには発声できない「伊東に行くならハトヤ」さんを発見。いやちがう、「サンハトヤ」 レトロな入口の海底温泉もありました。
後で調べると、どちらも富士商事が運営しているホテルで、「サンハトヤ」は海底温泉があるオーシャンビューのホテルのこと。山側にある「ハトヤ」より新しいようです。

国道135を走っていると、目の前にNHKドキュメント72時間「ゆめまぼろしのテーマパークへようこそ 初回放送日: 2022年1月7日」で見たことのある建物を発見。そう、「まぼろし博覧会」です。これは全く想定外でした。淡路島には「パラダイス」というB級博物館が有名ですが、NHKを見る限りその数百倍規模が大きそうな建物です。セーラちゃんという女装したおじさんが運営しており、コアなファンがいるそうです。中に入りたい気持ちを抑えて、外観だけ見学。次は必ず中に入るぞ!と心に決めてまぼろし博覧会を後にしました。するとすると、この国道沿いにはやたらと博物館や、博物館の廃墟が沢山あるんですね。ついには、「怪しい少年少女博物館」というのも。後で調べるとまぼろし博覧会の姉妹店だとか。他にも「ねこの博物館」なるものも。恐るべしR135。



河津さくらで有名な河津で国道135から国道414に入って北上します。ここからがこの旅のメインです。まずは日本で一番有名と思われるる「河津7滝ループ橋」が見えてきました。昭和56年に建設された、全長1,064m、高低差45m、直径80mの大きな2重ループ橋です。勾配はとても緩やかで、とにかく景色が最高。半周ごとに止まっては写真をパチリ。一番上から見ると、ちょうどアルファベットの「P」のように見えるんですね。パナレーサーさんを思い浮かべたのですが、この日はグッドイヤーのタイヤでした。スマン。


さらにR414を登ると、ついに旧天城トンネルに続く旧道への分かれ道が。ここからは林道(今風だとグラベル)です。とはいえ大きなとがったような石はなく、神社の境内のようにきれいな砂利道です。28cのロードでも少しゆっくりめに走れば、余裕です。途中車が2台、オートバイ2台とすれ違いましたが、とても低速で走っていましたよ。ハンドルにつけたスピーカーからは、この日の為にダウンロードした石川さゆりさんの「天城峠」をリピート再生です。

約4キロほどで旧天城トンネルに到着。このトンネルができる前は、さらに上に上がって天城峠ですから、楽なもんです。旧天城トンネルは別名「天城隧道」1905年(明治38年)に完成した、すべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルであり、全長は445.5メートル。日本に現存する最長の石造道路トンネルだそうです。トンネルの北側と南側でそれぞれ記念撮影。天城越えの音楽が流れているからか、他の観光客と談笑しつつ、お互い写真を取り合いしました。

トンネルを超えてから少し林道を下り、R414に戻ったらダウンヒル。綺麗なわさび園が道の山側に広がっています。
道の駅「天城越え」に到着。お昼はここと決めていましたので、レストランに入ってわさびそばを注文。地元の農家さんから直接仕入れているというわさびが丸ごと1本と、4おろし皿がついてきます。ゴリゴリこすって、わさびと一緒に食べると、まぁなんということでしょう。さわやかな香りがす~っと鼻の奥から流れてきます。むせるような辛さはみじんもありません。こんなにおいしいわさびは初めていただきました。

R414を下って、伊豆箱根鉄道の終点「修善寺駅」に到着。萌えなアニメが描かれた車両に、オタクな方たちが群がっておりました。
修善寺からは、自転車の国サイクルスポーツセンターの中にある、日本競輪選手養成所(競輪学校)の入り口だけ。実は甥っ子が今年ここを卒業してて、5月に競輪選手としてデビューするんです。岐阜所属の123期棚瀬義大(たなせよしひろ)君、車券買ってあげてくださいね。

最後に山伏峠というこじんまりとした峠を越えて、熱海に向けてダウンヒル。熱海プリンで休憩。近頃温泉地といえば、プリンが大盛況。どこもおいしいです。

3時過ぎにスタート地点のゲストハウスに無事到着。預けていた荷物を引き取り、近くのお風呂へ。徳川家康も入ったといわれる「日航亭 大湯 実家感のあるお風呂屋さんで、源泉かけ流し。男湯と女湯は日替わりだそうで、脱衣場にいた常連さんに聞くと、今日の男湯は小さい方だとのこと。ちょっと残念。予定より少し早くゴールできたので、ふろ上がりの休憩中にEXアプリで1時間早い新幹線に変更。マジ便利。もちろん特大荷物席。
熱海駅で輪行して、お土産に熱海プリンを買って、帰宅しました。

20年くらい前にアロハバイクトリップさんのツアーで一度だけ伊豆に来たことがありますが、MTBでのトレイルライドだったので、地理的なところはほとんどわかっていませんでした。今回実際に走ってみて、伊豆半島の大きさ、楽しさがかなりわかった気がします。このライドではおそらく伊豆半島の1/4くらいかな。ぜひ再び走りに行きたいと思いました。

距離:129.08 km
移動時間:5:47
経過時間:7:22
獲得標高:2,122 m
平均速度:22.3 km/h